稲門塾の活用法⇒できる子にしょう!!         

 最近塾の利用の仕方が上手でないために、学力が上がらず悩んでいるご父母の方や生徒が見られます。このことはとても残念なことです。これから述べる内容を実行して、「稲門塾にやってよかった」そう言っていただけるようなご家庭が増えてほしいと望んで、まとめてみました。
お子さんができる子になる一助になることを切に願っています。

お子さんの現状を把握しましょう
@定期テストで良い点をとっても、通知表には表れません。
 ご父母の方々が小学生、中学生であった時代から、お子さんの今の時代とは勉強に関しては大きな変化があります。
20年程前の小学生や中学生の時代は、『勉強する』という環境が整っていました。勉強してできる子になれば将来が明るく開けると信じている人が多かったからです。
それが平成14年から、小中高の公立校が完全週5日制に変わり、同時に学習指導要領の改訂がありました。この陰に隠れて、学校での学習などの評価方法が変わってしまいました。
その時以来、そんなに勉強しなくても、普段から学校の授業中に積極的な姿勢を見せるだけで通知表の評価が良くなるようになりました。
 授業態度が悪かったり、課題の提出物を出さないという子の評価が低いのは当然ですが、おとなしくて真面目な子があまり評価されないという雰囲気ができてしまいました。

A意欲・関心・態度が重視されます。
 通塾が続き、塾での成績が上がっても、学校の成績が上がらなかったり変化が見られないというお子さんがいます。@で述べたことが原因の多くを占めているためです。
学校での成績評価が『学力の根本はその子の意欲にある⇒意欲は教科への関心に表れる⇒意欲は授業中の態度に出る』というためです。
 ところが、意欲・関心・態度をどのようにして見るかは学校での各先生の考え方によって違っています。
ノートの取り方を重視する先生、よく質問することを重視する先生、挙手をすることを重視する先生、授業態度を重視する先生…など様々です。
B学校の成績(通知表の評価)を上げるには…。             
  Aで述べたことを実行することがいちばんです。
 ・授業中は先生の説明を良く聞くために、先生の目に視線を合わせる
 ・課題の提出物はていねいに仕上げて、期限内を守ること
 ・私語や手遊びをしない⇒鉛筆やペンを回すのは厳禁
 ・小テストもしっかり対策して力を入れる
 ・姿勢良くして授業を受ける⇒肘をついたり、机にうつ伏せになることは厳禁
 ・テスト前は各教科の出題内容の説明を聞き漏らさないこと
 ・質問があれば積極的に尋ねる
 ・遅刻は厳禁



学力向上を目指して
@学力の伸ばす公式
  本人の資質×勉強の取り組み方×かけた時間×やり直した回数
  できる子は、学習時間が長いのは確かなことです。しかし、時間が長いだけではだめなことも確かです。ダラダラと時間だけをかけて、集中していない子は効果が上がりません。
逆に『勉強して成績を上げたい!』という強い思いを持って、集中できるようになれば効果が出てきます。
  次に勉強にかけた時間ですが、今の子ども達には時間の余裕が少ないのが現実です。学校だけでなく、塾、習い事、テレビ、ゲーム??…。でも一日の中でムダに過ごしている時間も結構あるものです。その時間が細切れであっても、それらを勉強時間にあてはめると、『塵も積もれば山となる』です。ポケットの中に、覚えるもののメモを入れておきましょう。それを細切れの時間に覚えるようにすることです。
テレビのコマーシャルの時間に、トイレに入っている時間に、…。
 やり直した回数とは、『復習しなさい』と何度も言われるのでしょうが、果たして子ども達は同じ問題を何回やり直しているでしょうか。
できる子は、何度も、それこそ5回、6回とやり直していますが、成績が伸びない子では、『やったよ。』といっても、せいぜい1,2回で終わっています。
これでは、決して身についたとは言えません。自分が間違えた問題は、ノートにまとめて(稲門塾では、これを『間違いノート』と呼んでいます。)、何日か日をおいてやり直すことをお勧めします。
A学力が上がる子の共通点                               
 ・できる子は、『よく考えます。そして、素直に実行します。さらに、くり返して学習します。』
 ・できない子は『マイナス思考で、どうせやっても…とすぐにあきらめてしまいます。そして、勉強を単純作業にしてしまいます。』
  できない子がよく使う言葉に、『関係ないよ』『うざい!』『超ムカツク』『むり!』『やべー』『そんなの無意味!』『どうでもいいよ』…とマイナス的な言葉を発して、イライラしています。
これらの言葉は自分だけでなく周りの者にも悪い影響を与えます。それが悪循環になってしまい、ますます否定的な言葉となってしまいます。
  ⇒お子さんにこのような兆候が見られる場合は、まずこれらの言葉できるだけ使わないように話してください。それだけで効果が出てきます。

                          


成績を上げるコツ
@ ライバルをつくろう。
  伸びていく生徒は良いライバルを見つけて競い合います。かつて稲門塾で、中学校の3年間の通知表をオール『5』の成績を維持した生徒がいました。ちょうど同じ学年にその生徒をライバルとして競い合って(もちろん仲の良い関係で)、ほぼ同じような成績を維持した生徒がいました。
 これに似たような例は数多く見てきました。『あの子を目標に!』という気持ちで勉強だけにでなく、何にでも取り組んで頑張ると驚くような伸びを見せてくれます。


A楽しみを見つけよう
 何事もつまらなさそうに取り組むのではなく、少しでも楽しみを見いだせるように心がけることです。
『あ〜ぁ、ふぅー』とため息ばかりついて、いかにも辛そうに、いやいや勉強をしている子では、学力が伸びるわけがありません。
 伸びていく子は、最初はいやいやでも何か意味を見つけて勉強に集中していきます。
『できる』『わかる』という成功体験がこのことをさらに伸びる要因となります。

B勉強する気が起こらない時は…
 『やらなきゃ!』とは思っても、なかなか気力が出てきません。自分の周りに『やる気』を起こしてくれるものがいいのですが、
例えば友だちが一生懸命に勉強に励んでいるのなら、その人から刺激を与えてもらうのです。
(このことから、やはり私はその子の持つ力が精一杯だせる高校を選ぶのがベストだと思います。)
 しかし、自分の周囲にプラスになるものが見あたらない場合や、勉強を邪魔するものが多く存在する場合、悪い誘惑ばかりする友が多い場合があるときはどうすればよいのでしょう。
 やる気の出ない人は、『やる気』を邪魔するものを持っています。それが、テレビゲームであったり、携帯電話であったりです。
思い当たるものがあるようなら、それをしばらく棄ててみることです。まず、邪魔なものを自分の周りから避けるようにしてみましょう。
 次に行動に移すことです。いきなり机の前に座って『さあ、やるぞ!』という気持ちにはなかなかなりません。そんな時は教科書をパラパラとめくってみましょう。
 社会の教科書なら、写真を眺めてみるのも良いでしょう。あるいはこれまでのノートを眺めて、『こんな風にまとめてたんだ』と思い出すのも手です。そうすると自分が一生懸命に勉強していた時の記憶がよみがえってきて、やる気が起きることもあります。
 どうしてもやる気がでない人は、逆の発想をしてみましょう。
このまま勉強しないでいるとどうなるのかを考えて、それを全て書き出し、目に着くところに張り出してみるのです。
 例えば中間テストの成績が悪くなる⇒期末テストはさらに落ちる⇒中3になってあわてる⇒志望校が低くなる⇒第一志望校の高校を不合格となる⇒行きたくない高校に進学する⇒大学は望めなくなる⇒この後どうしよう?
 「何とかなるさ」「まだまだ大丈夫だよ」なんて甘い考えでいると、気がついたときには取り返しがつかなくなりますよ。

通塾を始めたら
@写すばかりじゃダメ
 ・講義を聞くときは、鉛筆を持たないようにしよう。
   真面目な人ほど、先生の話や黒板の内容を一生懸命書き写そうとします。でも、真面目に授業を受けているにもかかわらず、どうもいま一つ成績が向上しないものです板書されたものをノートに書き写しながら講義を聞くというのは、写していることに気をとられ、講義の内容をほとんど聞かないことと同じだからです。

A宿題や復習はしっかりやろう                        
 ・塾の勉強の中でいちばん大切なことは「復習すること」の一語につきます。復習の仕方は、塾の授業でていねいに説明していますから、それを実行することがいちばんです。
 もちろん、塾で出される宿題は必ずやってくることです。そして、宿題は一度に全てを終わるのではなく、2日ぐらいかけてやり終えるペースだと、無理なくできると思います。小学生の父母の方では、ときどき宿題を見てあげるご家庭がありますが、できる限り自分でやらせて、それでもできない場合は、「塾の先生に質問してごらん。」というひと言でいいと思います。


 最後に少しずつでも努力する人は、最後には本物の実力がつきます。そして、受験にも成功するものです。
皆さんが自分の夢や希望を広げられるように、日々学習するということを続けてられることを願っています。